2008年2月27日水曜日

Japanese Skilled Manufacturing in the World Market

Japanese Skilled Manufacturing in the World Market :冶金など「ものづくり」の IT補強を経産省産構審IT経済部会2月会合が検討
弁理士 佐成 重範 sanaripat@nifty.com  Google検索SANARI PATENT

今月13日に、「特定冶金技術」と「溶接技術」が「中小企業のものづくり基盤技術の高度化に関する法律」(H15)に基づく「特定ものづくり基盤技術」に追加指定された旨、発表された。指定原案に対してSANARI PATENTは、これら技術を有する中小企業団体の、上流企業分野別活動について、知財権利関係明確化を重要とする意見を述べ、中小企業庁当局から、発表に先立って検討経過の連絡を受け、発表案に賛意を表した。
 経産省産構審IT経済部会2月会合でも、下記のように、ものづくり技術政策が引続いて考究される。

2-13 (2008-2-26から)「ものづくり」の今後
「もの」自体の価格は次第に低下するから、サ-ビスを付して売る必要がある。「もの」は、それ自体が品質を語るが、サ-ビスについては少なくとも英語に対応して語る必要がある。日本が得意な「アニメやゲ-ム」とハ-ドを組合せたビジネスモデルが考えられる。
2-14 「みえる化」がポイント
また「つながり力」の強化には、「みえる化」がポイントである。日本の「ものづくり力」は世界的に評価されている。人工衛星やジャンボジェットのエンジンの加工には、当社のレ-ザ-が使われている。ロボットや自動車、更には医療の分野などにおいても、重要な部品になっている。
2-15 「ものづくり力」はあるがIT化不備
世界的に見ても高付加価値な「ものづくり」産業に対しては、「サポイン」(SANARI PATENT 注:こういう略語ができて、「サポ-ティングインダストリ-」の意味:経産省が使い始めたと推測される)として平成18年度から経産省で施策を講じている。
一方、こうした企業は、基幹業務がIT化されておらず、大手企業と受発注で繋がっていないのが現状である。ITを使い、大手と中小、中小と中小を繋ぐことが重要である。

2-16 メディア融合がポイント
「つながり力」については、技術革新によるメディア融合がポイントである。教育分野を含めた日本のコンテンツをグロ-バルに展開する好機で、長い眼で見ると、途上国において次世代の親日派を増やし国の将来基盤を築く。

2-17 情報の高解像度化
情報の高解像度化によって、消費者にとって販売市場が可視化されている。これまでレモンマ-ケット、すなわち、中身が判断できないため一律に低評価されてsまう状況であったものが、品質情報が明らかになることにより、良質品は高価格で買われるようになる。実際、日本の農産物はこれまで高く売らなかったが、最近は高品質品として高価で売れている。

2-18 官官連携が先ず必要
官民連携も重要だが、官同士の連携が重要である。今は農商工連携ということで非常にやり易くなったが、以前は地方の通産局と農政局が一緒に事業をするのも大変な時期もあった。地域レベルでの官同士の連携も高めて欲しい。

2-19 コ-ド化・標準化
無形のインフラとして、コ-ド化、標準化の推進も官の重要な役割である。(SANARI PATENT 考察:コ-ド化と並置した標準化であるから、標準的品質保証の意味の標準化と解する:規格競争による市場制覇の結果として成立するデォイファクト標準化は、それを阻害しないことが官の役割である)。その際は、国内に閉じるのではなくグロ-バルな視点が必要である。〔以下2008-2-27に継続〕
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Skilled Manufacturing、溶接技術、冶金、つながり力、メディア融合

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