「絆」の経済価値と「家族という病」
社会保障の公的負担と絆帰責、若年無職者の親年金依存、省閥
弁理士 佐成 重範 Google、Yahoo!検索 SANARI PATENT
財政収支の均衡が次の課題となった安倍内閣、絆の尊重も強調し
ていたが、下重暁子氏の「家族という病」50万部突破のベストセ
ラーぶりは、絆の最たる家族の非経済価値ないし反経済価値を、
作者の意図とは関係なく表明していると解する。同書の内容は、
「なぜ私は家族を避けてきたか」「家族を盲信する日本人」「な
ぜ事件は家族の間で起きるのか」「結婚できない男女が増えたワ
ケ」「子離れができない親は見苦しい」「仲の悪い家族の中でも
子はまっとうに育つ」「大人にとってのいい子は碌な人間に育た
ない」「家族の期待は最悪のプレッシャー」「遺産を残してもい
いことは一つもない」「お金が絡むと家族関係はむき出しになる
」「他人の家族との比較が諸悪の根源」「子供のために離婚しな
い、は正義か」「孤独死は不幸ではない」「家族の墓に入らない
人が増えている」「家族という名の暴力」等々の内容に共感する
人が多い結果のベストセラーだが、上記のうちでも「介護で親子
は互いに理解する」というのは随分甘い観察で、若年男性のリス
トラ等失職者が親の年金依存で生活しつつ介護に逃避している事
例も多く、これも経済価値ではあるが絆の本質とも言えない。
SANARI PATENT所見→大河ドラマ「花燃ゆ」の時代に続いて旧藩閥
絆の、政府要職独占が出身地絆の経済価値を発揮し、続く官僚時
代には省閥の絆が明確な経済効果を当事者ににもたらしてきたと
ころ、政権トップの権限集中意欲が、その絆に否定的に作用して
いる。企業のガバナンスにおける親子その他の絆おも含めて、絆
の経済価値はグローバルな比較のもとに深耕すべきである。
(訂正のご要求は sanaripat@gmail.com にご送信ください)
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