2013年12月15日日曜日

海外5割超で電子顕微鏡・世界首位の日本電子が活況


 

弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT




電子顕微鏡で世界首位の日本電子の上半期報告が届いているが、逐月、トッピック製品を創出し、高速イノベーションの典型を見る感がある。例えば、6月には、「ナノ材料の産業利用を支える計測コンソーシアム」を発足。日本のナノ材料の国際展開に必要とされる計測技術の融合と標準化を目指す。

7月には「核磁気共鳴技術と透過電子顕微鏡技術を活用した研究成果を発表。

9月には新型走査電子顕微鏡シリーズを発売。様々な用途に対応することにより、新規の金属ナノ粒子高性能マルチパーパスの走査電子顕微鏡であって、タッチパネルで操作できる新設計のユーザーンターフェイスを採用し、操作性を向上させた。

同月、同社の西日本ソリューションセンター(この5月にリニューアル)で「日本電子グリーンテクノロジーセミナ」を開催し、リチウムイオン電池を中心として最新の計測・解析・評価手法を紹介した。

10月には医用機器関連の自動分析装置シリーズに、新たに高速大量分析を追及した新シリーズを発売した。

また、日本電子社員の論文がNATURE誌に掲載された。

これら新成果のうち、日本電子の原子分解能分析電子顕微鏡は特に、全世界で好調と報告している。

SANARI PATENT所見→上記ナノ材料関連計測ソリューション開発のコンソーシアムは、産業技術総研・島津・リガクとの共同によるもので、オープンイノベーションの典型とも見えるが、最近は「クローズド・オープンイノベーションイノベーション」という概念呼称も提示され、日本技術の国際競争力発揮に、日本電子の戦略的行動も、切に期待する。

(訂正の御要求は sanaripat@gmail.com にご送信ください) 

 

0 件のコメント:

コメントを投稿

登録 コメントの投稿 [Atom]

<< ホーム