2011年10月1日土曜日

シーケンス制御のイノベーションを産業・社会の全分野で希求

弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
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今次原発事故の大規模化がトラブル発生への対応におけるシーケンス制御システムの欠陥に起因したと認識され、産業と社会の全分野でシーケンス制御のイノベーションが必須であると改めて確認された。
シーケンス制御は、シークエンス(sequence)制御で、「自動制御で、予め定められた動作の順序に従い、制御の各段階を逐次進めていく制御」だから、「順序制御」「条件制御」「時間制御」の各系を含むが、特許庁の発明公開でも「シーケンス制御」の語が用いられているので、先ず最近におけるシーケンス制御技術の開発動向を特許庁公開の内容(SANARI PATENT要約)について見ることにする。
(1) 出願人・オムロン株式会社、発明の名称「コントローラサポート装置、制御プログラムのシミュレーション方法、コントローラのサポートプログラムおよびコントローラのサポートプログラムを格納したコンピュータ読取可能な記憶媒体」(特許庁公開日2011-09-29)→ モーション制御を含む制御プログラムをシミュレーション実行する場合に、実行の開始から終了までの間の途中の制御周期からの再実行を可能にするコントローラサポート装置を提供する。
(2) 出願人・三菱電機株式会社、発明の名称「プラント監視制御システム」(特許庁公開日2011-09-22)→ 汎用パソコンで、監視制御装置本体から送信された画面データを閲覧でき、また、汎用プリンタで、画面のハードコピーを得ることができるプラント監視制御システムを提供する。
(3) 出願人・株式会社テクノスジャパン、発明の名称「点滴異常報知装置」(特許庁公開日2011-09-22)→ 従来の点滴報知装置や点滴監視装置は、点滴終了または点滴の停止等を監視して報知するものであり、患者等による点滴針の抜針、点滴用チューブの取り外し等による点滴中の異常を監視して報知する装置が無かったので、この欠落を補完する装置を提供する。
(4) 出願人・ルネサスエレクトロニクス株式会社、発明の名称「情報処理装置、デバック装置、デバック方法」(特許庁公開日2011-09-01)→ デバック機能のパフォーマンスを最適に保つように、通信内容に適合する速度で通信不整合を起こすことなくデータを送信できる装置を提供する。
SANARI PATENT所見
出願会社の事業分野も、シーケンス制御の適用分野も多岐にわたり、シーケンス制御イノベーションが経済社会に及ぼす影響の広汎性を示している。
(コメントは sanaripat@gmail.com にご送信ください) 

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