2010年7月12日月曜日

The Sumitomo Trust and Banking Co. Expands its Multiple Business in China

 住友信託銀行が中国で多様な機能の事業展開
弁理士 佐成 重範 Web検索 SANARI PATENT
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 住友信託銀行の今次事業報告は、経常利益1481億円で前期の5倍、純利益は531億円で前期の6.7倍に達する数値を示し、投資信託や保険の販売の回復に伴う手数料関連収支の増益等を反映している。
 日本産業の成長が中国市場での展開に依存する度合いが増大し続ける折柄、現地生産の拡大や輸出入の増加にとどまらず、信託機能の現地展開による多様な資金関係の現地ニーズに即応することが、中国経済と親和しつつ日本経済の伸長を支える基盤として求められる。
 この意味で住友信託銀行の今次報告が、中国における事業展開について特集したことは、その現況認識のため誠に時宜に適するものである。その内容(SANARI PATENT要約)を見ると、
(1) 住友信託銀行は、成長著しい中国での取組として、住友信託銀行が有する多様な機能を強化している。具体的には、上海支店での人民元の取扱拡大、南京市信託投資公司の株式取得などを通じて、日系企業等の顧客の資金的ニーズのみならず、信託を活用した幅広いニーズに速やかに対応する。
(2) また、住信アセットマネジメント株式会社と共同で、中国A株(SANARI PATENT注:上場投資信託組み入れ銘柄株)も含めた中国株に投資するSRIファンド「China Good Companies」(SANARI PATENT注:SRIはSocially Responsible Investment: 企業の経済状況のほか、社会的価値観に基いて投資先を選定するファンドで、この社会的価値観の内容は各ファンドにより極めて多様である)を設定し、2010-03から販売を開始した。純試算総額は2010-05末で既に70億円超である。
(3) 21世紀の世界経済を牽引する中国の存在感は益々高まり、日本企業の中国に向けられる視線は益々熱を帯びている折柄、中国に進出、もしくは進出しようとしている日本企業へのサポートを強化すると共に、中国経済成長の果実を得ることを期している。
SANARI PATENT所見
 住友信託銀行が、中国の金融機関に経営参加し、日系企業の資金調達の多様化に寄与して、アジアNo.1のトラストバンクを志向していることは、日本国民の中国における安住の基盤となり、日中両国を益するであろう。
(コメントは sanaripat@gmail.com にご送信ください)

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