2008年8月22日金曜日

Hillcrest Labs Issues Statement About Legal Action Against Nintendo and the Wii

Hillcrest Labs Issues Statement About Legal Action Against Nintendo and the Wii: 任天堂の国内外における知財訴訟力
弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
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1. Hillcrest Labsの提訴に対する反響
1-1 Hillcrest Labsが、「任天堂のWiiは特許侵害」としてMaryland州連邦地方裁判所に提訴した(21 August, 2008)ことは、マスコミによって一斉に報道された。例えばtechon.nikkeibp(21 August, 2008)は、次のように伝えている(SANARI PATENT要約)。
1-1-1 米国Hillcrest Labsは、任天堂のゲーム機WiiがHillcrest Labsの特許を侵害しているとして、ICT(International Trade Commission:米国際貿易委員会)に調査申請すると共に、Maryland州連邦地方裁判所に提訴した。
1-1-2 Hillcrest Labsが侵害されたと主張している特許は4件で、3次元Pointing Deviceに関する米国特許7158118号、7262760号、および、テレビ画面上での入力操作を制御するInterface Systemに関する7139983号である(SANARI PATENT注:Hillcrest Lab Statementの原文は、「whiich relate to a handheld three-dimentional pointing device」「which relates to a navigation interface display system that graphically organizes content for display on a television」)。
1-1-3 Hillcrest Labsは、2001年に設立され、テレビと接続して使うデジタル機器向けにGUI技術を提供してきた。
1-2 またvarietyjapan.com(22 August, 2008)は、次のように解説している。
  「Wiiは世界中でヒットを飛ばしており、2006年の発売開始から、これまで2960万台のセールスを記録している。従来のコントローラと異なり、体感性が人気の秘密で、ゲーム機販売競争において、ソニーのプレイステーション3やマイクロソフトのXbox360を大きく引き離している。」

2. SANARI PATENT所見
2-1 国内において任天堂は、株式会社クリエイティメイトなど5社に対し、株式会社タカラトミーなど54社と共同して、不正競争防止法に基づく輸入・販売行為の差止請求訴訟を東京地裁に提起している(29July, 2008 任天堂発表)。これは、任天堂DSで起動するゲームプログラムを開発・販売しているソフトメーカーとの共同の利益を保護するためである。
2-2 任天堂は次のように述べている。
  「マジコンと呼ばれる機器により、インターネット上の違法アップロードサイト等から入手した、本来任天堂DS上では起動しないはずのゲームプログラムの複製物が起動可能となるため、マジコン機器の輸入・販売により、任天堂およびソフトメーカー各社は極めて大きな損害を蒙っている。」
2-3 能動的にも受動的にも、自社知的財産権を防衛する知財訴訟力を、保有知的財産権の構成自体において、および、それを発揮する自社および集団的訴訟活動能力を具備し、発揮することが、グローバル化に伴い益々必要となる(上記2-1の5社の国際性に要注目)。
(記事修正のご要求・ご意見は sanaripat@gmail.com に送信下さい)
Hillcrest Labs、Legal Action、Nintendo、Wii、任天堂、知財訴訟力

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