2007年12月17日月曜日

Where and What is Japanese IP Frontier ?

Where and What is Japanese IP Frontier ? 平成20年度内閣知財計画における「知財フロンティア開拓」の3局面
弁理士 佐成 重範 sanaripat@nifty.com Google検索SANARI PATENT
関連記事http://patentsanari.cocolog-nifty.com/blog/ 2007-12-15 分野別知財戦略の構成

1. 知財フロンティアの開拓
1-1  平成20年度内閣知財計画には、「目指すべき基本理念と基本戦略」として先ず、「知財フロンティアの開拓」が掲げられる。(以下SANARI PATENT要約)
1-1-1 イノベ-ションの連続的な創出を促進して国際競争力を強化することは、先端的技術領域でより独創的な技術を開発し、その技術を新たなビジネスに活かすことで、グロ-バルな市場を勝ち抜く力を獲得することに他ならない。
(SANARI PATENT考察)
 上記は原案そのままの文章であるが、役所流に添削・加筆している間に、変な文章になっている。簡潔に知りたい国民のためには、次のように書く方が良い。
1-1-1-1 「国際競争力の強化」とは、「グロ-バル市場で勝ち抜く力を獲得すること」である。
1-1-1-2 「国際競争力を強化する」ためには、「イノベ-ションの連続的な創出を促進しなければならない。」
1-1-1-3 「イノベ-ションの連続」のためには、「先端的技術領域でより独創的な技術を開発し、その技術を新たなビジネスに活かしてゆかなければならない。」
1-1-2 上記国際競争力の強化を実現するためには、より大きくかつ力強い「知的創造サイクル」を実現し、知的財産の創造・保護・活用を従来以上に活性化することが不可欠である。今回の4つの最先端重要技術分野における検討の結果、「知的創造サイクル」を次の3つの方向に大きく舵を切る必要があると考えられる。
1-1-2-1 「技術フロンティア」に向けた拡大
1-1-2-2 「制度フロンティア」に向けた拡大
1-1-2-3 「市場フロンティア」に向けた拡大
1-1-3 「知財フロンティアの開拓」とは、上記3つのフロンティアを同時開拓することである。

2. SANARI PATENT所見
  上記のように、1-1-3まで読むと、「知財フロンティアの開拓」の意味が分かるようになっている。要するに従来の、平成19年度内閣知財計画までの知的財産の「創造・保護・活用」を、「技術フロンティア」「制度フロンティア」「市場フロンティア」もそれぞれに向けて拡大することが「知財フロンティアの開拓」であると、理解すべきである。
(この記事の修正ご要求は、sanaripat@nifty.comに送信下さい)
IP Frontier、知財フロンティア、内閣知財戦略本部、イノベ-ション、知的財産

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