2007年12月10日月曜日

SANARI PATENT

Furukawa Denko Places Chief Strategy Officer 古河電工総合技術展の成果
弁理士 佐成 重範 sanaripat@nifty.com Google検索SANARI PATENT
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 材料分野が平成20年度知財戦略の一つの柱になるので、古河電工の本年度上半期事業報告に、SANARI PATENTの関心が強かったのも、必然的である。
 以下、同報告を要約し、考察する。

1. CSO(Chief Strategy Officer)設置の主眼
 (要約)
1-1  経済のグロ-バル化による国際競争の激化、世界的な環境問題の深刻化、わが国の少子高齢化など、時代が大きく変わりつつある。今や、戦略を強化しなければ企業の存続も発展もない。そのため、本社の大半の部門を「戦略を持つ集団」にすることが必要と考えた。
1-2  戦略性を発揮するためには、各部署の専門性を追及した上で、豊かな発想力と行動力が必要である。従来のCAOでは、administration(管理)で、客観的な立場での整理や事務処理が主となりがちであった。そこで、自発的に戦略性をもって行動できるよう、意識変革のためCSO(Chief Strategy Officer)を設置することとした。
(SANARI PATENT考察)
 CSOの職務が、経営企画、法務、人事総務、資産運用を含み、古河電工グル-プ全体の戦略の立案・実施を推進し、新事業の創出、子会社の統合、買収防衛に至るまで、総合的かつ能動的に構成されていることに、改革の意欲が強烈に感じられる。

2. 古河電工グル-プ総合技術展の成果
 {要約}
  本年10月に東京国際フォ-ラムで開催したが、テ-マを「価値創造の種が、ここにある」とした。「Bound to Innovate」の旗印のもと、製販一体となって「顧客価値創造企業」への発展を具体的に提示できた。すなわち、
2-1 エレクトロニクス
ケ―タイなどの最終製品の中で利用されている製品・技術を可視化(大型Visual Mock Up)して紹介した。
2-2 エネルギ-およびコンストラクション
送電の安定・確実を継続する製品群を展示した。
2-3 フュ-チャ-テクノロジ-
メタル・ポリマ-・超伝導・フォトニクスの最先端分野をプレゼンすると共に、古河電工の素材力のロ-ドマップを紹介した。
(SANARI PATENT考察)
「素材力」という戦略が、平成20年度内閣知財計画のキ-ワ-ドになると考える。
(この記事の修正ご要求は、sanaripat@nifty.comに送信下さい)
古河電工、ケ―タイ、価値創造、素材力

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