2007年12月14日金曜日

Innovation of Company vs. Innovation of Nation

Innovation of Company vs. Innovation of Nation:「国策としてのイノベ-ション」と「企業戦略としてのイノベ-ション」: 参考例として大日本印刷の場合
弁理士 佐成 重範 sanaripat@nifty.com Google検索SANARI PATENT
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 内閣知財戦略本部の平成20年度知財計画は、国策としてのイノベ-ションを推進するための知財戦略であるが、イノベ-トされた国家像がどのような構造と内容を具備するのか、示すものではない。

 「国策としてのイノベ-ション」に対して「企業戦略としてのイノベ-ション」は、企業が日々熾烈な企業間競争で優劣を明示されることから、極めて具体的に計画され実現に導かれる。

 従って、企業のイノベ-ションによる変容は、半期ごとの事業報告を見ても  剋目に値する場合が多い。その例として、大日本印刷の今次中間報告を見る。

1. 大日本印刷が今次トッピックスとして掲げた事業(SANARI PATENT要約)
1-1 ケ―タイ向けに週間コミック雑誌「ANGIE」の配信開始
  週間コミック雑誌「ANGIE」の、大日本印刷が運営するケ―タイ向けコミック専門サイト「まんがごっち」における独占配信を開始した。今後も、コンテンツの品揃えの拡充、サ-ビスの向上を図り、電子書籍配信事業を拡大する。
 (SANARI PATENT考察)
  内閣知財戦略本部の「コンテンツの創造・流通・活用政策」の新たな担体として、印刷業界の潜在力が発揮されることとなる。
1-2 印刷用画像デ―タ制作ガイド「デジタルカメラ入稿ガイド」を配布
  印刷物の原稿に適した画像デ―タを制作するための基準を定めたもので、得意先やプロカメラマンに配布する。今後は、この基準を浸透させると共に、画像デ―タ処理の技術を開発する。
 (SANARI PATENT考察)
  印刷会社が、所与の画像を印刷するのではなく、画像デ―タの制作を先導する局面となる。
1-3 東京大学とバイオ微小電子機械システムを共同開発
大日本印刷は、微小電子機械システムの設計から試作・量産まで一貫したサ-ビスを展開しており、今回、医薬品開発支援などに使用されるバイオ微小電子機械システムの分野でも、試作・量産サ-ビスを本格的に開始する。
1-4 18ナノメ-トルの半導体プロセスに対応:ナノインプリント用テンプレ-トの開発に成功
   大日本印刷は今回、半導体基板シリコンウエハ上への18ナノメ-トルの微細なパタ-ン転写に成功した。これにより、次世代半導体など将来拡大が見込まれる市場に先行参入する。
1-5 米国パロアルト研究所と共同でケ―タイ向け情報推薦システムを開発:現在地や時間から予測した行動に生活者の嗜好を加味した「街なか」の情報を配信
    「街なか」の情報は、生活者が居る場所や時間帯、個々の嗜好に応じてケ―タイに配信されるため、生活者は、自ら情報を探索することなく、最適なタイミングで状況に適した情報を入手できるようになる。
  (SANARI PATENT考察)
   次世代ネットワ-クの特質として、総務省が掲げる「ネットワ-クの予測機能を先行して具体化したものと考える。

2. SANARI PATENT所見
   大日本印刷は、印刷の製版工程で用いられる「版画像制作および焼付における微細加工技術」を応用して、既に半世紀前、カラ-ブラウン管シャドウマスクの開発に成功している。ケ―タイなどのフォトマスクにも、この技術が活かされている。
   大日本印刷は、この技術の応用対象をバイオ・医療分野に拡大することとなる(Bio Micro Electro Mechanical System)。印刷業界にとどまらないイノベ-ション効果を、企業自体のイノベ-ションと共に顕現してゆくと考える。
(この記事の修正ご要求は、sanaripat@nifty.comに送信下さい)
Micro Electro Mechanical System、大日本印刷、印刷、東京大学、微細加工技術

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