「美の結晶・現ホテルオークラ」見納めか、そのエネルギー源追 懐
旧石油ボイラー規制法による許可制(石炭保護)の終期に際会
弁理士 佐成 重範 Google,Yahoo! 検索 SANARI PATENT
今夕の朝日紙がトップ記事で「美の結晶・ホテルオークラ見納め
」と題し「建て替えの本館、今月末で休業」と副題し、「数々の
意匠を凝らした建物の取り壊しを惜しむ声も上がっている」と報
じている。昭和37年に開業し、爾後、米国フォード大統領がレセ
プションに出席、中村勘三郎氏の結婚式、英国金融専門誌でホテ
ルランキング世界一に選出、英国チャールズ皇太子とダイアナ妃
がレセプションに出席、フランスのシラク大統領が滞在などの業
歴も紹介している。
佐成重範弁理士所見→ここで記録に留めておきたいのは、その建
設過程で、当時は未だ日本の主力エネルギー源が石炭から石油に
転換する途上のため、石油ボイラー法による許可が、その設置の
条件とされ、石炭ボイラーに比べて蒸気温度の微調整が必須な用
途にのみ許可することにより、石炭の需要も保全していたことで
ある。最高級ホテルとしてエネルギー微調整の必要性を認めホテ
ルオークラに許可した東京通産局(当時)の総務課長として在勤
していた佐成重範弁理士にとっては、ホテルオークラの「日本モ
ダニズムの最高傑作」(朝日紙)メインロビーでの開館披露を回
顧し、エネルギー政策の新旧に追懐新たであるが、石炭ボイラを
強制していたら美感はどうなったか、価値観の変遷とも考える。
(訂正のご要求は sanaripat@gmail.com にご送信ください)
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