2013年7月3日水曜日

住友ベークライトの売上高、高機能プラスチックとクォリティ・オブ・ライフ製品が各3分の1


弁理士 佐成重範 Google検索 SANARI PATENT
創立81年余の住友ベークライト、「ベークライト」の下敷きで、80余年前の小学生は学習したと思うが、有機合成品の先祖(合成染料と共に)の名称を社名に保存しつつ、住友ベークライトの今次業績報告は顕著な増益増強を示し、既に「半導体封止材は世界首位。医療機器が安定的に稼ぐ。自動車向けなどフェノール樹脂は、ベンゼン高の価格転嫁を推進。半導体封止材もようやく上向く」(会社四季報)と増益を高評価されている。加えて、「中国合弁と連携を強め、封止材の量販ゾーンを本格拡大。リチウム電池負極材の生産を開始。再生医療の培養器や分析キットに実績」と、「増強」(同)を高評価されている。住友ベークライト林 茂社長の「身の丈経営によりスリム化した企業体質を維持しながら」「ビジネスモデルの転換など新たな成長に向けた総合力結集の取組の成果と見られる。
具体的な要注目事項(SANARI PATENT要約)は、
1.     半導体基板材料「LαZ」については、宇都宮・静岡の両工場による最適生産体制を確立する。
2.     高機能プラスチックについては、北米では長繊維材料の自動車・住宅用途を拡大。中国では南通住友電木有限公司で、自動車のイグニッションコイル用の絶縁材料・エポキシ樹脂新工場を建設する。
3.     医療機器事業は、既に薬事 承認が進んでいる中国に加え、アセアン・欧州市場を開拓する。
4.     フィルムシートについては産業用諸用途において競争優位分野での差別化を強化し、特に中国に生産拠点を新設する。
5.     建設材事業では、BtoBで顧客との密着体制を強化し、防汚性能強化ポリカーボネート樹脂板や極薄メラミン樹脂化粧板など、差別化機能を強化する。
6.     新規事業としては、リチウムイオン二次電池負極材生産、スパコン対応光電波回路の実用化、マイクロ能動カテーテルの上市、iPS等糖鎖解析機器
佐成重範弁理士所見→中国にエポキシ樹脂生産工場を建設・2014年内始動、ヒト幹細胞糖鎖精製ラベル化キット発売、世界再薄不燃メラミン化粧シートの発売など、各先端分野のイノベーションをグローバルに促進するものである。

(訂正のご要求は sanaripat@gmail.com mail下さい)

0 件のコメント:

コメントを投稿

登録 コメントの投稿 [Atom]

<< ホーム