2013年6月27日木曜日

食用トレーで馴染みの積水化成品、電子向けなど高機能材強化を加速


弁理士 佐成重範 Google検索 SANARI PATENT
発泡プラスティクス首位の、積水化成品の決算報告が届いた。売上高の67.9%が生活分野で、食用トレー向け等は堅調に推移し、工業分野で自動車関連の需要回復、液晶パネルなど光拡散用途での既存需要回復や、防眩フィルムなど新用途への拡販で、全体として10176400万円と、売上高微増した。既に「汎用品から自動車・電子向けなど高機能材強化を加速」と特色付けられ(会社四季報)、「自動車関連が高水準で、有機微粒子も、韓国・台湾向けや新用途が拡大する。食品容器などもベンゼン高の転嫁値上げを徹底」と、企業努力が高評価されている(同)。加えて、「本年3月に竣工したタイ工場に続き、来年、インドネシア・台湾に成形工場を建設。北米も増強」(同)と海外比率(現11%)拡大の意欲も強い。日本食品のグローバル好調・好評化とも相まって、生活・工業両分野でのシェア拡大が望まれる。
今次報告において同社・小野恵造社長は、「ビジネスモデル変革と収益構造改革」をコンセプトとして、「顧客トータルニーズ対応型ビジネスへの変革」「グローバル事業の収益拡大やスピードアップ」「コスト削減の徹底と人員・投資の抑制」「新製品開発・新事業推進体制の再構築」「人的生産性向上や多能化工をリードする人材」の5つを重点施策としているが、このそれぞれについて、「状況変化に機敏に対応する営業体制へのシフト」「グローバル事業において、食品流通やインフラ関連を拡販」「物流革新・総人員抑制」「早期に事業貢献できる新製品・新技術の開発」「人材の多能工化」など、深化して説明しており、2015年度売上高1200億円、営業利益200億円の達成に実現性が見られよう。

(訂正のご要求は sanaripat@gmail.com mail下さい)

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