2013年6月8日土曜日

日立マクセルのリチウムイオン電池特許についてKIM/HONG情報


弁理士 佐成重範 Google検索 SANARI PATENT
韓国トップの特許事務所KIM/HONGからNews-Letterをお贈りいただいたが、今号では、リチウムイオン電池関連の特許係争の解説が特に注目されるので、要旨を摘記する。
1.       韓国内のベンチャー企業が、日本の日立マクセルと争ったリチウムイオン電池特許紛争において勝機を掴んだ。エネルギー集積度を高めた超小型リチウムイオン電池(コインセル)技術を守り、スマートウォッチなどバッテリーの納品市場を先占する契機となる見込みだ。
2.       ROUTE JD社(韓国のベンチャー企業)は、日本関税当局の専門委員会から、日立マクセルが持つリチウムイオン電池関連の特許無効評決を導き出したと明らかにした。日立マクセルが要請していたROUTE JD社リチウムイオン電池の日本輸入差し止めへの措置は保留された。
佐成重範弁理士所見→一方、日立マクセルは先日(2013-06-04)、「スマホを2台同時に急速充電・USBケーブル収納式で持ち運びに便利。モバイル製の大容量10000mAhリチウムイオン電池を搭載したモバイル充電バッテリーを新発売」と発表し、その性能と用途を詳述しているが、今年3月26日にも既に、「世界に先駆けてリチウムイオンの見える化技術を電池開発に導入、高信頼・長寿命かつ軽量なリチウムイオン電池を開発」と発表している。
電子機器の分野では、内外同業者間の包括的相互ライセンス契約による特許権の包括相互使用許諾も多く見られるが、今後発展の領域が巨大なリチウムイオン電池の特許関連情報について、KIM/HONG特許事務所の情報に、改めて謝意を表する。
(訂正のご要求は sanaripat@gmail.com mail下さい)


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