2013年6月1日土曜日

大阪チタニウムの経営環境と品質・価格競争力の整備


弁理士 佐成重範 Google検索 SANARI PATENT
大阪チタニウムテクノロジーズの総会招集通知が届いた。「高品質の金属チタンで世界首位」と特色付けられる(会社四季報)同社だが、今次報告では、「チタン事業において期初、需要は航空機向けを主体に、前期に続き回復基調でスタートしたが、期中で一転して減速感が強まり、生産・販売量とも減少した。ポリシリコン事業・高機能材料事業でも半導体需要の不振により、生産・販売量が減少し、前期比で売上高は10.2%減、営業利益36.3%減、経常利益34.5%減、当期純利益33.8%減の減収減益となった」旨を述べている。
大阪チタニウムは中長期計画として、「チタン事業については、顧客からの供給増量要請への対応と長期契約の拡大、原料・エネルギー価格アップの売価転嫁、スポンジチタン生産能力の年産4万トン体制へ増強、原料の安定調達、コスト・品質力競争の強化」、「ポリシリコン事業については、新規顧客への積極拡販と長期契約化による安定収益の確保」、生産能力年産3900トン体制への増強、コスト・品質力競争の強化」、「高機能材料事業については、二次電池用負極材料の開発加速」を課題としている。上記のうち、生産能力の増強は、報告時点では既に完成し、新鋭設備による生産性向上や、コスト・品質競争力の強化など、収益体質の向上実現が、大阪チタニウム当面の課題である。
(訂正のご要求は sanaripat@gmail.com にmail下さい)

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