2011年2月1日火曜日

NECの新局面展開

弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
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(承前R Site01-31)NECは「C and C クラウド戦略の推進」「グローバル事業の拡大」「新規事業の創出」を中期経営計画の柱としているが、その具体化状況を見る。
1. シンクライアント端末をクラウド型総合教育システムで活用→ NECがアルゼンチンの州当局に納入したクラウドコンピューティング型総合教育システムは、教育省のデータセンタと、教育省の職員や小学校のために設置されたシンクライアント端末を、Wi-Fi技術による広域無線ネットワークで接続している。シンクライアント端末は、ハードディスクを内蔵せず、マウス、キーボード、ディスプレイなど必要最低限の機器で構成した端末である。またWi-Fi技術は、家庭やオフィス内で、無線でデータを送受信する技術の一つである。このシステムを通じて、メールやeラーニングの各種アプリケーションサービスが、教育省から各学校にSoftware as a Service(ネットワークを通じて顧客にアプリケーションソフトウェアの機能を、必要に応じて提供するサービス)形式で提供され、教育省と学校の情報共有や高度な教育プログラムの実施が可能になる。
2. 上海万博にIP電話システムをNECが納入→ NECは、上海万博公式ホテルに認定されている「インターコンチネンタル上海EXPO」に、大規模なIP電話システムを納入した。中国語・英語など5国語に対応し、チェックインシステムと連携して宿泊者名や国籍に応じた言語を自動的に表示する。また、宿泊客は電話機の画面からワンタッチでサービスの発注や案内情報を得る。NECは、同グル-プ傘下の中国内の他のホテルに対しても、IP電話を核とするユニファイドコミュニケーションシステム、すなわち、電話・メール・テレビ会議・Web会議など多様なツールを統合した効率的コミュニケーションシステムを順次展開する。
SANARI PATENT所見
中国の聯想集団とNECの合弁会社設立について、聯想集団が株式を100%買収できるとの契約条項がNECの真意を誤解させていたようだ。
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