2008年1月18日金曜日

NEC SOFT Constructs Business Systems 

NEC SOFT Constructs Business Systems 効率化から新ビジネス創造へ、IT活用の新ステ-ジ
弁理士 佐成 重範 sanaripat@nifty.com Google検索SANARI PATENT
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1. NECソフト VALWAYの創刊30号
1-1 中堅企業を中心として業容を拡大しているNECソフトのVALWAY誌創刊30号記念号が、ICT活用とNGN展開の局面を、具体例をもって示した。
1-2 NECソフトの国嶋社長と日本総研の高橋副理事長の対談が、上記の方向性を明示した。(SANARI PATENT要約)
1-2-1 中堅中小企業にとっては、個々のシステムを構築して提供するより、Saasなどの形で、ソフトウェア アズ サ-ビスとして提供する方が簡単で安く利用できる。このようなサ-ビスを2008年度には本格化したいと考えている。(SANARI PATENT 注:国嶋社長の発言であるが、「ゆうびん」やKDDIなど、他社のSaaS受入・提供に対比して、この発言以上にNECソフトの実施が進んでいると推察する)。
1-2-2 ユビキタス社会への歩みが2008年には強まって、NECグル-プが提唱するNGNによって加速される(国嶋社長)。(SANARI PATENT 注:NGNは、かねて総務省が推進してきた構想であり、「NEC提唱のNGN」が総務省NGNの構築をイノベ-トする要旨を、さらに説明・発揮されるよう、期待する)。
1-2-3 米国で1990年代にIT投資が活発化したが,効果が発現したのは2000年以降であった。わが国でもIT投資下の競争で、今後生産性向上の実現が課題である(高橋複理事長)。
1-2-4 NECソフトの側から、効率化から増力化・新ビジネス創造のソリュ-ションメニュ-を揃え、積極的に提案している。パッケ-ジをインテグレ-トするケ-スも多いが、企業固有の差別化にも対応する(国嶋社長)。
1-2-5 米国では例えば、ウォルマ-トガ中小企業をネット化することで生産性を向上させている。ウォルマ-トはビジネスパワ-を有するので実質的業界標準になるネットワ-クが成立し、生産性は格段に向上した。わが国の場合、先ずネットワ-クを接続することが必要である(高橋複理事長)。(SANARI PATENT 注:米国では一つのデファクト標準化が形成されたが、複数デファクト標準間の競争も必要である)
1-2-6 従来、中小企業や地方企業は、東京経由の国内向けビジネスであったが、今後は自らアジアと直結する発想が必要であり、そのためIT化が必須であうが、IT活用が企業内にとどまっていては効果が限定される(高橋複理事長)。

2. NECソフトのR&D
2-1 ナノ・バイオ
2-1-1 ITを活用する次世代生命工学
2-1-2 バイオインフォマティクス (SANARI PATENT 注:「ライフサイエンスの未来にITで貢献」と説明しているが、次項2-1-3と共に、分子生物学を主体とし、ホモロジ-検索、マルチプルアライメント手法、分子生物学デ―タベ-ス、遺伝子発見、モチ-フ抽出を含むと解する)
2-1-3 分子シミュレ-ション
2-2 画像解析
2-3 開発に役立つソフトウェア環境
2-4 ユ-ザビリティエンジニアリング(人が自然に使えるソフトウェアの開発)

3. SANARI PATENT所見
3-1  NECソフトは企業理念の冒頭を「インタ-ネットフォ-カスのビジネスモデルと社会モデルを提供して、顧客価値を最大化する」としているが、「NGNは、専用のネットワ-クでもない、インタ-ネットでもない、使い方はインタ-ネットと似ているけれども、より高セキュリティ・大容量のネットワ-クであるとしている(国嶋社長)から、今後の展開が注目される。
3-2  NECソフトは、ASPを事業の中心としてきたが、総務省は、ASPとSaaS
を同一として扱っているから、1-2-1の発言態様と調整する方が分かり易い。換言すれば、NECソフトにおける従来のASPとSaaSの相違点を、総務省と異なる点があればそれも含めて明示されることが望ましい。
(この記事の修正ご要求は、sanaripat@nifty.comに送信下さい)
別サイト http://patentsanari.cocolog-nifty.com/blog/ 2008-1-18 新会社・協和発酵キリンの戦略
NEC、NECソフト、SaaS、ASP、バイオインフォマティクス

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